がん患者のつらい症状 医師への説明をアプリで支援 ウェルビーのサービスを塩野義が採用
公開日時 2015/04/30 03:51
患者の自己管理をITで支援するウェルビーは4月28日、がん患者の痛みや気分の落ち込み、だるさなどの辛い症状を、患者が医師に説明する際に支援する、同社の技術を応用したスマホ用アプリを塩野義製薬が採用したと発表した。7月中旬にリリースする予定。
医師にとって患者の日常生活での状態は把握しづらい。一方で、患者は日常生活であった症状を医師にうまく伝えられないケースも少なくない。そこでアプリに患者自身が自身の状態を入力し、それを手がかりに医師に伝えられるようにし、より適切な治療や支援につなげられるようにしたい考え。
塩野義は、がん患者の「つらさ」の軽減を図るため、家族、医療従事者が連携しながら患者を支援する緩和ケアプログラム「つらさ軽減プロジェクト」を2015年度より本格的に展開する。その一環でこのアプリを活用する。医師が、辛い症状が起こりうることを説明し、アプリがあることを患者に紹介する。患者が入力した記録・履歴は、ウェルビー社のクラウドサーバに随時保存され管理される。