R&D生産性を高めるために内資系企業ができること(その3)
公開日時 2023/08/01 00:00
カテニオンクリスチャン・エルツェアレクサンダー・ワルロス博士エリカ・クーヘン博士医薬品企業におけるR&D生産性改善の体系的アプローチに関して最も洞察力があるのは、アストラゼネカ(AZ)だ。今号では、アストラゼネカの戦略を紹介する。同社は、平均以下のR&D生産性に対処するため、2011年に改革を実施している。アプローチの詳細は、18年1月号の「NatureReviewsDrugDiscovery」誌に掲載された「AZにおけるR&D生産性についての5次元のフレームワークがもたらしたインパクト」に示されており、“5Rのフレームワーク”が提案されている(図1)。この論文で注目すべきは、R&Dバリューチェーンに沿った重要な意思決定基準の体系的で段階的な評価と、再編成の前...