コロナ禍4年目の小児科、耳鼻科
処方患者数は未だコロナ前の24%減 処方日数は長く
公開日時 2023/01/01 00:00
新型コロナウイルス感染者が国内で初めて確認されてから丸3年が経とうとしている。この間、感染拡大の「波」を繰り返し、直近ではその波と季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されている。そこで今回は、コロナ禍の3年間の調剤薬局における処方薬の動きを振り返る。いつものように、調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)で実際の処方動向を把握し、拡大推計して市場全体の処方実態も分析するインテージリアルワールドの統合医療データベース「CrossFact」をもとに検証する。調剤薬局で応需した処方箋は、コロナ前は月7000万枚弱(拡大推計、以下同)で推移し(図1)、年間約8億枚だった。それがコロナ後の2020年以降、急落。当初は感染拡大の波のたびに落ち込むことを繰り返し、実際、第1波当時の...