抗がん剤メーカーの老舗・大鵬薬品が描く社会像がんと診断された、明日からの仕事どうしよう…。そんな従業員の不安に“安心”で応えようとする企業の一つに大鵬薬品がある。有給休暇の積極的な活用はもちろん、社内での相談体制や、自分や同僚ががんになった時を想定した支援ガイドの作成など、メンタルケアを重視した取り組みを早くから進めてきた。そのベースとなっているのが、「様々な背景をもつ人が働きやすい職場は、優秀な人財の確保にもつながる」という信念だ。もともと抗がん剤の老舗メーカーでもある大鵬薬品だけに、病気を治療しながらでも働き続けられる職場づくりを目指し、それを自らが実践することで、製薬企業としての社会的使命を果たそうとする狙いが見えてくる。（岡山友美）がんに罹患した...