エルゼビア 「サル痘情報センター」を開設 関連コンテンツなど無料提供
公開日時 2022/08/26 04:50
エルゼビア・ジャパンは8月23日、
サル痘情報センター(英語)を開設したと発表した。エルゼビアが発行する科学・医学雑誌や、医療従事者向けの臨床リソースにおける最新のサル痘ウイルス関連の研究や臨床情報を無料で提供する。
これらの研究および医療情報は、エルゼビアの各種プラットフォームからも自由に閲覧できるほか、世界保健機関(WHO)にも提供されている。また、サル痘に関する雑誌論文は、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の国立医学図書館が管轄する、生物医学と生命科学の研究アーカイブであるPubMed Centralに、サル痘の影響が続く限り提供し続けるとしている。
同センターでは、雑誌論文や書籍の抜粋が閲覧できる。情報も頻繁に更新されるため、急速に増え続ける文献の中から研究者や臨床医、一般消費者が求める情報が簡単に入手できるという。センター開設時には約400の雑誌論文の情報が掲載され、最新の研究やガイダンスも逐次追加される予定。また世界各国でサル痘による公衆衛生の危機に対する取り組みが進んでいることから、テキストマイニングおよびデータマイニング技術によってデータ内のパターンや関連性を特定できるよう、機械可読化されたコーパスも提供予定としている。
エルゼビアのKumsal Bayazit CEOは、「サル痘情報センターを開設することにより、医療従事者、臨床研究者、政策担当者によるサル痘の予防と治療の支援を目指す。この公衆衛生上の非常事態の中、研究・医療コミュニティをサポートするため、医師や患者、看護に携わる皆様が、簡単に最新の情報にアクセスできるように情報センターを開設した」とコメントしている。