小説の執筆は医師としての内なる声の発露
作家・医師 中山 祐次郎さん
公開日時 2022/02/01 00:00
全ての人に役立つ医療と情報を届けたい現役バリバリの外科医でありながら、作家・小説家として医師の周りで起きているリアルな出来事をかみ砕いて社会に発信し続ける中山祐次郎さん。医師の仕事の合間に文筆業を器用にこなすという感じではなく、「医者は天職、けど書かずにはいられない」と話すようにどちらにも全力投球という装いである。そのバイタリティの源は、旺盛な好奇心、そして医療の世界でも社会でも役に立ちたいという思いの強さであろう。著作の中でも、誰かの役に立っているという“実感”こそが幸福感をもたらす、と記している。「医療は現代に残る最後のヒロイズム」という中山さんに医師という職業やなぜ作家を志したのか、そして今、医療界で感じていることなどを忌憚なく語ってもらった。(富井和司)〔略歴...