ノバルティス LINEヘルスケアと「疾患啓発のデジタルソリューション」構築でパートナーシップ契約締結
公開日時 2020/10/14 04:50
スイスのノバルティス本社は10月13日、LINEヘルスケア(室山真一郎社長)と循環器代謝疾患の疾患啓発に関するデジタルソリューションの構築でパートナーシップ契約を締結したと発表した。これを踏まえ日本法人のノバルティスファーマはLINEのグループ機能を活用し、ユーザー本人と家族の健康状態を見守るサービスを共同開発する。将来的には心不全など疾患領域の啓発につながるソリューションを提供し、患者・家族に新たな価値を提供する方針だ。
◎「離れて暮らす家族」の健康見守り
共同開発するサービスは、本人と家族など、複数人で作成しているLINEグループにアカウントを追加し、グループメンバーの健康状態を見守るというもの。このアカウントからは、定期的に健康状態をチェックするお知らせが届くほか、家族内で情報をシェアすることも可能となる。また、LINEの機能を使って、継続的に対話することで、遠くに離れて暮らす祖父や祖母、単身赴任中の夫、親もとから離れて暮らす息子・娘の健康を見守ることも可能となる。
◎疾患の専門知識や医療上のニーズを提供
両社は、循環器代謝疾患の領域で疾患啓発に役立つソリューションの開発を進めることにしており、その第1弾として「離れて暮らす家族」を見守るサービスの提供を予定している。さらに、開発を進めながら、将来的には心不全のリスクの高まっているユーザーへのサポートなどの機能拡充も検討する考えだ。このためノバルティスファーマはLINEヘルスケアに対し、心不全の疾患に関する専門知識や医療上のニーズなどの情報を提供する。
なお、LINEの国内月間利用者数は8400万人、LINEヘルスケアは「LINE」を活用した遠隔健康医療相談を展開している。また、オンライン診療サービスにも近く本格参入する考えだ。