薬局市場と薬局機能の変革
公開日時 2020/06/30 00:00
IQVIAソリューションズジャパン株式会社流通グループ部長平田雄一郎医療用医薬品販売市場を販売先別に分類すると、大病院、中小病院、診療所、薬局の4つのカテゴリーに分けられる(卸連ホームページから)。なかでも、薬局は医療用医薬品販売市場全体の50%以上を占める大きなカテゴリーとなっている。この市場シェアが今後大きく減少することは考えにくく、明言はできないが、シェアが高まる可能性もある。国によって医薬分業が進められてきたが、処方箋受取率は都道府県ごとに差があるほか、依然として、外来患者の院外処方せんを発行していない医療機関があるためだ。一方で、最近登場する新薬はスペシャリティ領域の高額薬剤も多い。これらの製品は、病院がメーンの市場となる。そして、診療所や薬局市場では後発品の比率が高まっている。ま...