アステラス 米スタートアップとの協働にアクセル インキュベーションラボに1300万ドル投資
公開日時 2019/10/07 03:50
アステラス製薬は10月2日、米国のボストンエリアで展開する民間非営利組織LabCentral(ラボセントラル)が運営するインキュベーションラボに約1,300万ドルを拠出すると発表した。支援を通じ、同エリアに拠点を置くスタートアップ企業が創出した成果にアクセスしやすくするのが狙い。これにより、戦略目標に掲げる細胞医療や遺伝子治療分野を強化したい考えだ。
ラボセントラルは、2013年に設立した民間非営利組織で、約70社のスタートアップ企業と、約500人の科学者や企業家が入居する施設を運営する。
アステラスが投資するのは、ラボセントラルがマサチューセッツ州内に建設中の製造プロセス開発や試作品製造を可能とする新しいインキュベーションラボで、2021年の稼働を予定する。設立スポンサー5社のうち唯一の製薬企業として、同社が名乗りを上げた。投資する1300万ドルのうち1250万ドルを投資する。同社ではこのほか、ラボセントラルが運営している他のインキュベーションラボにも、運営費として3年間で45万ドルを拠出することにしている。
同社の安川健司代表取締役社長CEOは、「早期ステージにおいて、細胞医療や遺伝子治療などのイノベーションを加速させることを戦略目標としており、最先端のバイオテクノロジーおよびライフサイエンス分野のスタートアップ企業支援をミッションとするラボセントラルの考えと合致している」とコメントしている。