日墺文化協会会員（株）ABC古川 隆ハブスブルグ家の長い統治の中心であったウィーンでは、毎年のように周年行事が行われています。2006年はモーツァルト生誕250周年で日本でも大きく紹介され、世界中から多くの人が訪れました。2015年はリンク大通り（Ringstraße）の開通150周年で、2016年はフランツ・ヨーゼフ皇帝の没後100周年でした。そして今年2019年はウィーンというよりオーストリアと日本との修好150周年の年で、両国そして当時は同じ国であったハンガリーでも多くの記念行事が開催されています。その陰に隠れてしまった感がありますが、今年はウィーンの国立歌劇場が開場して150周年の記念の年でもあります。今回は国立歌劇場のお話をしましょう。大通りより入り口が低かっ...