割戻し・アローアンス依存の流通モデルに変革
動きだしたプライマリ向け流通新戦略
公開日時 2019/08/31 00:00
MR数減少、流通改善ガイドラインや販売情報提供活動ガイドラインの施行、薬価制度抜本改革、薬価毎年改定、そして地域医療を主眼とする診療報酬体系の見直し――。医薬品流通は大変革期に入った。引き金を引くのは、製薬各社の業績を支える製品ポートフォリオの変化だ。加えて政府主導の薬剤費抑制策も見逃せない。一昔前の製薬産業は降圧薬やPPIなど生活習慣病治療薬をはじめとするブロックバスターモデルで一時代を築いた。医薬品流通も同様だ。しかし、市場環境は一変する。冒頭に列挙した近年の環境要因は製薬産業の根幹を揺さぶっている。市場構造が変化するなかで、割戻しやリベート・アローアンスに依存してきた流通モデルにも変革の波が押し寄せてきた。大激変の足音が近づくなかで、新たな一歩を踏み出す未来型流通モデルに本誌は注目した...