新患処方トップはエスシタロプラム 唯一20%超え
精神科での抗うつ薬
公開日時 2019/06/30 00:00
日本でのうつ病の生涯有病率(これまでにうつ病を経験した人の割合)は3~7%といわれ、自殺の危険性もあるため早期受診・早期治療が重要となる。厚労省の調査では、医療機関で受療しているうつ病・躁うつ患者は127万人おり、治療は休養、精神療法、薬物療法などがある。このうち、うつ病の薬物療法ではSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)――との3つの主要なクラスの薬剤があり、患者の重症度などに応じて使い分けられ、一定期間の服用が必要となる。そこで今回は、いつも通り調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(通称JMIRI)のデータを用いて、精神科・心療...