富士フイルム富山化学と三和化学研究所は3月11日、インスリン製剤・ランタスのバイオシミラー、インスリン　グラルギンBS注キット「FFP」のマーケティング・販売について提携に合意したと発表した。3月28日以降、富士フイルム富山化学がマーケティングを行い、三和化学研究所はMRを通じた情報提供活動を担う。

◎流通網は富山化学を活用　

 三和化学は糖尿病領域で、α-グルコシダーゼ阻害薬（α-GI）、DPP-4阻害薬などの製品をもち、情報提供活動にも強みがある。糖尿病専門医を中心に、すでに情報提供を行っている医療機関に対して、情報提供活動を担う。ＭＲは250人体制。三和化学は、インスリン製剤を拡充することで、「糖尿病領域でのプレゼンスをさらに高めていく」とコメントしている。富士フイルム富山化学の有する流通網を活用する。

これまで同剤の製造販売元だった富士フイルムファーマは、19年３月31日付で解散する予定。このため現在、取り扱っている医薬品の製造販売承認の承継や販売権の移管を行っており、同剤では28日に富士フイルム富山化学に対し、製造販売承認の承継と販売移管が行われる。


【訂正】下線部と三和化学の糖尿病領域の製品群の記載について誤りがありました。訂正いたします（19年３月14日17時00分）