ABPI 新会長にPfizer UKのNordkamp氏を任命
公開日時 2018/07/10 03:50
英国製薬工業協会(ABPI)は7月6日、会長にPfizer UK社のErik Nordkamp社長を任命したと発表した。就任は8月1日を予定している。Lisa Anson会長の後任者となる。
Nordkamp氏は、「現在、過去には考えられなかったように疾患は薬剤で予防、管理および治癒が可能になり、ヘルスケアを大きく変革した」との認識を示したうえで、英国における業界の課題に言及、「医薬品業界は、NHS(英国民保健サービス)との70年の歴史を持つパートナーであることを誇りに思う。業界が政府と『ライフサイエンス産業戦略』(英国における今後の産業政策)を生み出すことに協力したのは、パートナーシップの正しいあり方であり、適切な政策決定である。今や、将来ヘルスケアにおける課題を見極めて、我々業界は、NHSの長期計画に不可欠な役割を果たさなければならない」とNHS改革へ協力する姿勢を示した。さらに、「医薬品および新技術の役割の認識は、英国におけるイノバティブな医薬品の発見と使用促進を促すことに取り組むことと同じように患者やNHSそして英国経済を変革することになる。これが我々のゴールのはずである」と話した。
ABPIのMike Thompson専務理事は、「Erikが会長に就任することを喜んでいる。彼は、英国がEUから離脱する交渉を続けている時期に英国医薬品産業界にとって最も難しい時期に任期が始まる」と同氏のチャレンジングな姿勢を評価した。
ABPIは今回、初めて副会長職を設け、Novartis Pharmaceuticals UK社のHaseeb Ahmad社長を任命した。同氏の就任も8月1日の予定。2019年3月のBrexit(英国のEU離脱)を控え、英国の医薬品産業の競争力低下やEMA移転に伴い英国の存在感の低下などが懸念されるなか、新会長の指導のもとABPIのプレゼンス強化を図る考えのようだ。