フィリップス 治療機器の使用状況をクラウドでモニター 睡眠時無呼吸症候群の治療支援サービスを日本で開始
公開日時 2018/01/19 03:50
フィリップスはこのほど、睡眠時無呼吸症候群の患者が在宅で用いる治療機器(CPAP)を通信機器を通じてインターネットにつなげ、使用状況をクラウドに収集、医師ら医療従事者がモニターできるサービスを日本で始めたと発表した。製品がインターネットにつながるIoTと呼ばれるサービス。収集されたデータはいつでも閲覧できるため、再診前にデータを確認すれば、効果的で効率的な診察が期待できる。患者の治療時間が短かったり、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数が高かったりするなど一定の基準値になった場合は、医療従事者にアラートを出し、早期介入を促す機能も持つ。
同社は、独自のクラウドによるデジタルプラットフォーム「HelthSuite」を通じ、医療・健康領域におけるIoTを進め、ソリューションを提供する方針。今回発表した睡眠時無呼吸症候群の治療支援サービスは、同社としては「HelthSuite」上で稼働する日本で最初のもの。サービス名は「ケアオーケストレーター」で、2017年8月に医療機器としての承認を取得している。1月15日からサービスを開始した。
必要な通信機器は医療機関にレンタルする。料金は月額1400円(税抜)。システムの利用料は、同社から貸与される医療機器レンタル費用に含まれる。