便利さ、使いやすさの価値評価(1)医療技術の付加価値がもたらす影響を考える
公開日時 2017/08/31 00:00
クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者(COO)小林慎抗がん剤や循環器疾患治療では、全生存期間(OS)やイベント発生率などを用いて、比較対照との差別化が比較的容易に行えます。しかし、技術革新の中には、患者の快適性や医療従事者の利便性の改善を目的としたものもあります。今回は、そういった技術革新の価値をいかに評価するか、考えます。費用対効果評価の試行的導入での追加的有効性・安全性とは2016年4月から開始された費用対効果評価の試行的導入(以下、試行的導入)は、17年4月からの本格導入を目標に現在中医協で様々な議論が行われています。費用対効果評価の本格導入は、価格付けはもちろん、プロモーションや製品開発など企業活動における様々な場面で大きな影響を与えることが予想されますが、実は...