バイエル薬品・イグザレルト問題
公開日時 2017/06/30 00:00
薬機法66条違反の可能性も浮上出血事象など論文掲載段階で20%超減少MRの不適切なカルテ閲覧に端を発したバイエル薬品の抗凝固薬・イグザレルトの患者調査をめぐる問題が新たな局面を迎えている。同社は5月26日、患者調査をめぐり、12例の副作用報告遅延があったと発表した。この副作用データをめぐって、新たな疑惑が生じている。執筆者の医師が確認した論文原稿に記載された当該薬剤の副作用報告に関するデータが、論文を正式に出版した段階で20%超減少していることが明らかになった。本誌が入手した論文原稿は、医師の赤字が2か所の文字修正にとどまっており、データの修正はなされていなかった。さらに、この調査結果をめぐっては、本来医療機関でデータの原本を保管するものだが、バイエル薬品が医師の許可なく現在に至るまで保管し...