ハーボニー配合錠の偽造品問題
公開日時 2017/06/30 00:00
医薬品卸、薬剤師に投げられた課題それぞれの責務と遵守事項を明確化C型肝炎治療薬・ハーボニー配合錠の偽造品流通問題は、これまでの流通慣行で醸成された医薬品卸、薬剤師の担う責務に課題を投げかけたものとなった。医薬品流通をめぐっては、購入者側の医療機関側の様々な事情により、2次卸、3次卸、4次卸など、ひとつの病院や診療所、保険薬局の取引に複数の卸業者が介入することがある。流通体系が複雑化すればするほど、今回問題となったハーボニー配合錠のように偽造品の入り込む余地を生むことになる。一方で医薬品を購入した医療機関サイドの問題として、薬剤師による医薬品の品質管理に関する責務も改めて問われた。厚労省では、医薬品流通にかかわる医薬品卸、保険薬局の役割を明確化。問題発覚のきっかけとなった現金問屋だけではなく、...