協和キリン c-Met阻害剤チバンチニブ、肝細胞がん対象国内フェーズ3で有意差出ず
公開日時 2017/03/28 03:50
協和発酵キリンは3月27日、肝細胞がん治療薬として開発を進めているc-Met阻害剤「ARQ197」(チバンチニブ)の国内フェーズ3(JET-HCC試験)で、主要評価項目である無増悪生存期間において、チバンチニブ群とプラセボ群の間で統計学的な有意差が認められなかったと発表した。同剤については現在、肝細胞がんの治療薬としてのみ開発しており、同社は、JET-HCC試験の他のデータも踏まえ今後の開発の継続について判断するとしている。
同剤は米ArQule(アーキュール)社が創製した経口分子標的薬。腫瘍の増殖や転移などに関与しているc-Metという受容体型チロシンキナーゼを阻害し、効果を発揮するとされる。JET-HCC試験は、ソラフェニブ治療歴を有するc-Met高発現の切除不能肝細胞がんの患者を対象にした多施設共同プラセボ対照無作為化二重盲検比較試験。日本国内で約190人を被験者に、無増悪生存期間を主要評価項目に実施していた。
同剤については、協和発酵キリン(当時協和発酵)が、2007年4月に米アーキュール社との間で、日本、中国、韓国、台湾での独占的開発・販売権を取得する契約を締結し、開発を進めてきた。