ハーボニー配合錠の偽造品流通問題の今後
公開日時 2017/02/28 00:00
全ての卸売販売業者に対する警告かかりつけ薬剤師問題への波及も必至C型肝炎治療薬・ハーボニー配合錠の偽造品流通問題は、医療用医薬品の流通と保険薬局の薬剤師のあり方に大きな問題を提起した。この事件は関西メディコが正規ルートを通さず、現金問屋が介在する流通ルートからハーボニー配合錠の偽造品を購入し、かつ保険薬局の薬剤師を通じて患者にこの偽造品が手渡されたことにある。厚労省はこの間のメディア向け発表の中で、現金問屋という呼称を一切用いず、卸売販売業者の問題を指摘した。これは医薬品流通に関わる全ての卸業者への警鐘を鳴らしたとも受け取れる。一方で、保険薬局の薬剤師については、16年度改定で導入された「かかりつけ薬剤師」のあり方への問題提起とも受け取れる。この問題の余波は、18年度改定に向けてまだまだ続く...