いまや２型糖尿病治療薬として第一選択薬の立場を確立したと言ってもよいDPP-4阻害薬。これまで７成分８製品がしのぎを削ってきたが、15年に入って新たにザファテック、マリゼブの週１回投与製剤も参入し、市場はさらに混沌としてきた。最終回となった今回は週１回製剤も含めたDPP-4阻害薬市場を取り上げる。最新の16年７月の全チャネル合計の処方影響力はトップがザファテック、以下は順にマリゼブ、トラゼンタ、スイニー、テネリア、ジャヌビア、オングリザ、グラクティブ、ネシーナ、エクア――で、週１回製剤２剤がトップ１、２である。週１回製剤のザファテックと連日投与製剤のネシーナは武田薬品が、同様にマリゼブとジャヌビアはMSDが販売している。同一企業における週１回製剤と連日投与製剤の処方影響力の経時的推移をみると...