かかりつけ薬剤師「知らない」が約6割 日本調剤の調査で
公開日時 2016/08/25 03:50
日本調剤が全国の一般男女1000人を対象にした調査によると、「かかりつけ薬剤師」について「知らない/分からない」との回答が57.8%と、約6割に上った。「かかりつけ薬剤師」を持っているのは10.0%で、そのきっかけの48.0%が「薬局での勧め」だった。4月にスタートした「かかりつけ薬剤師」制度の浸透度を見るために行った調査だが、日調は「薬局現場でのしっかりとした本制度の説明が大切なことがわかった」としている。
調査は7月29日~8月1日まで、全国の20~69歳までの男女を対象にインターネットを通じて行ったもので、日調が8月23日に結果を発表した。「かかりつけ薬剤師」を持っているとの回答が10%を超えたのは男女とも50歳代(男女とも14.0%)と60歳代(男女とも17.0%)だった。
今後、「かかりつけ薬剤師」を持ちたいとした(「どちらかというと持ちたい」含む)のは全体で32.3%で、持ちたいとの意向は女性に多かった。男性では持ちたいという回答が30%を超えた世代はなかったが、女性では全世代で30%を超え、持ちたいとの回答が最も多かったのは50歳代(41.8%)、次いで30歳代(37.8%)だった。
薬局を選ぶ際に重視するのは「自宅や職場の近く」(40.5%)、「薬の効果や副作用の確認」(32.8%)、「医療機関の近く」(27.4%)の順だった。