テバ製薬 医療用薬6成分7品目を自主回収 腸管洗浄剤スクリットは全ロット対象
公開日時 2016/03/02 03:50
テバ製薬は3月1日、同社が製造販売する医療用医薬品6成分7品目の自主回収を始めたと発表した。回収のリスクの程度は重篤な健康被害のおそれはまずないとされる「クラスII」。この中で経口腸管洗浄剤スクリット配合内容剤については承認規格に適合しない可能性のある全ロットを回収するため、一時的に供給できなくなる。また、胃潰瘍などに用いるエピサネートG配合顆粒は、100g、1kgの包装規格が承認規格に適合しない可能性があるため全ロットを回収することにし、1g分包への切り替えを呼びかけている。他の4成分は5品目は、使用期限内での安定性が確保できないとして、一部ロットを回収することにした。
同社は「今回の回収となる品目の対象ロットによる健康被害のおそれはないものと考えている。また、本件に関連する有効性、安全性に影響があったとの情報は入手していない」としている。
回収品目は次のとおり。
リシノプリル錠20mg「タイヨー」(持続型ACE阻害剤)
アンブロキソール塩酸塩錠15mg「タイヨー」(気道潤滑去痰剤)
エカベトNa顆粒66.7%「タイヨー」(胃炎・胃潰瘍治療剤)
ニカルジピン塩酸塩注2mg「タイヨー」(注射用Ca拮抗剤)
ニカルジピン塩酸塩注10mg「タイヨー」(注射用Ca拮抗剤)
エピサネートG配合顆粒(胃・十二指腸潰瘍、 胃炎治療剤)
スクリットR配合内用剤(経口腸管洗浄剤)