ポリファーマシーへの対応急務！医療ICTが基盤に情報共有化で重複受診、重複検査も適正化へ超高齢化社会の到来で、高齢者が複数の薬剤を併用する、いわゆる“多剤併用（ポリファーマシー）”が課題となっている。患者が服用する薬剤をすべて把握し、“不要な薬を減らす”ことは、薬物動態に精通した薬剤師にしか果たせない職能とも言える。無駄な投薬をなくすことは、医療費の削減だけでなく、医療の質向上の観点からも必要不可欠だ。地域包括ケアの中で、かかりつけ薬剤師がかかりつけ医と連携し、糖尿病など疾患への進行抑制や最適な薬物療法に取り組むシステムを構築し、それぞれの新たな職能を発揮することが求められている。薬剤師を取り巻く状況はいま、変革のときを迎えている。（望月英梨）処方されたにもかかわらず、飲み忘れなどで適切に服...