入社式社長あいさつ 仕事は「志」を持ち「楽しく」
公開日時 2015/04/02 03:52
製薬各社の入社式が4月1日に行われた。新入社員に対する大手・準大手の経営トップのあいさつでは、仕事は「志」を持ち「楽しく」行おうと呼びかける内容がみられた。
武田薬品のクリストフ・ウェバー社長は、▽楽しんで▽会社にとって正しいことをして▽チームで助け合ってください--と、3つの贈る言葉の中の1つに「楽しんで」を盛り込んだ。エーザイの内藤晴夫社長は、「仕事は面白くなくてはなりません」とし、その秘訣は「準備」にあると指摘。「難しい得意先との面談や社内会議の前では、10分でもよいのでどんなことを話すか事前に考えれば、楽しくなってくるはずです」と自分の実践例を紹介し、行動を促した。アステラス製薬の畑中好彦社長は「変化を懼れ、傍観を決め込むことなく、楽しんでいただきたい」と呼びかけた。帝人ファーマをグループに持つ帝人の鈴木純社長も「仕事は、明るく、楽しく、真面目に、一生懸命やってほしい」と対応を求めた。
第一三共の中山讓治社長は、「短期の結果だけに一喜一憂することなく、自分の志の実現に向かい邁進してほしい」と、志を持って仕事に臨むことに期待を寄せた。中外製薬の永山治会長は「従属的な仕事をしているとだんだん嫌になる。遅れも出てくる。志を持って、自分が何をやりたいのか、そこを目指して取り組んでほしい」と、志を持つ必要性を指摘。旭化成ファーマをグループに持つ旭化成の浅野敏雄社長も、仕事に「具体的な志」を持つことを求め「ぜひ志の実現を目指し、皆さんの人生を実りある豊かなものにしてください」と話しかけた。
大日本住友・多田社長 「女性の方々は安心してご活躍ください」
ほか、大塚製薬をグループに持つ大塚ホールディングスの樋口達夫社長は、「大塚にしかできないこと」に向かい「新しい舞台を皆さんが創造していく」姿勢を求めた。
田辺三菱製薬の三津家正之社長は、現在進行中の社内変革のキーワード「Move」の遂行を求めた。「失敗を恐れず、何事にも主体的に行動し」(Move First)、「スピード感をもって業務を遂行してください」(Move Fast)とした。
大日本住友製薬の多田正世社長は、「当社は、ダイバーシフィケーションにも力を入れていますので、女性新入社員の方々は安心してご活躍ください」と就業環境の改善に取り組んでいる姿勢を示した。
塩野義製薬の手代木功社長は、「人と双方向のコミュニケーションができるアナログ型人間としての能力を磨く」ことを求めた。
小野薬品の相良暁社長は「創意工夫とあくなき挑戦を繰り返し、高い倫理観を誇りを持って仕事に取り組んでいただきたい」とのメッセージを送った。