【World Topics】ウェアラブルな姿勢矯正器
公開日時 2014/09/05 03:50
猫背は万病の元、姿勢が悪い人はうつにもなりやすい。「姿勢と健康」の無視できない関係はすでに米国の学界では定説。姿勢の問題は、躾や礼儀の問題にとどまらず、無視できない健康問題なのである。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
だが、一日中、携帯端末やラッップトップ型コンピュータを使いっぱなしの現代人が、良い姿勢を保つのはかなり難しい。車の運転しかり、デスクワークしかり、である。姿勢の問題が浮上してきた背景はライフスタイルの変化だ。
そんな現代人のためのスマートな姿勢矯正器が登場しはじめて話題となっている。たとえばシリコンバレーのパロアルトにある“Lumo BodyTech” http://www.lumobodytech.com/
創業者がスタンフォード大学の学生時代に試作を始めたベルト型の姿勢矯正器でスタートしたベンチャーだが、最近、大幅に洗練されたと評判の2つ目のプロダクト”Lumo Lift”を出し、注目されている。”Lumo Lift”は洋服の襟か胸元にとめつける小型のデバイス(写真1および写真2)で、装着しているユーザーが猫背になると小さく振動してアラートを出すほか、運動センサーを内蔵していて活動料も測定できる。
同社の最初のプロダクトは、背中の低い位置に装着する、脊椎の屈曲を直接に測定してアラートを出すベルト型機器。新製品の”Lumo Lift”は上半身で姿勢の歪みをとらえる新しい検知システムを導入。大幅な小型化、軽量化に成功し、且つ、アラートの精度は従来製品とほとんどかわらないという。従来の製品はデスクワーク時間の長い人向きに今後も販売を継続し、”Lumo Lift”はより活動量の多いユーザー向けに展開したい考えだ。