メドピア・医師調査 「MRとの面会ルールない」が30% 無理な面会は訪問規制のきっかけに
公開日時 2014/08/18 03:51
医師専用サイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、会員医師に対し「MRとの面会ルール」についてアンケートを実施し、その結果概要を発表した。3910人から回答があった。MRの訪問規制は強まる一方だが、「MRとの面会に取り決め・ルールがない」は30.8%だった。ただし、多忙な時への訪問は避けてほしいとの声は強く、スケジュール把握、状況を把握し、多忙な時は無理をしないことがMRに求められていることが改めて示された。
取り決め・ルールがないとした医師の主な意見としては「多忙な時は短時間で、と最初にくぎをさすか、断ります」(30代、家庭医療)、「忙しければ面会拒否し、時間があれば面会するという自然体です」(50代、一般内科)など多忙か否か見計らってほしいとの指摘がある。そして「診療終了を狙ってアポなしのMRが毎日のように3~5社来る状況にうんざりきています。自主規制でも作ろうかと思っている今日この頃です」(40代、総合診療)と、改善しない場合は訪問規制が敷かれかねないことが見て取れる。
一方、「MRさんの方が暇な時間を予想してきてくださっています」(50代、脳神経外科)、「最近はそれなりの節度を持って面会にはきているようにみえます」(30代、脳神経外科)と、無理な訪問をしなければ規制まで至らないことも示唆されている。
「MRとの面会に取り決め・ルールがある」は56.2%で、訪問の時間や曜日の指定や医局への立ち入り禁止などが散見された。そのほかの意見として次のようなものがあった。
・事前アポイント必須です。でも、約束の時間に合わせるのがかえって面倒と思っています。(40代、血液内科)
・「医局には入室禁止なのでほとんどコンタクトがとれません」(40代、
小児科)
・「薬剤科を通じて、アポを取ることになっています。個人的には、MRとは二人きりで個室では会わないように、薬剤科にて薬剤師と一緒に会うようにしています・あとで何か疑われないようにした方がよいと考えております」(50代、一般外科)