ノバルティス元社員 薬事法違反で追起訴
公開日時 2014/07/23 03:52
降圧薬・ディオバン(一般名:バルサルタン)の臨床研究不正問題をめぐり、東京地検特捜部は7月22日、ノバルティスファーマ元社員の白橋伸雄被告(63)を別のKYOTO HEART Studyのサブ解析でも、改ざんしたデータを研究者側に提供し、Web上に掲載させたとして薬事法違反(誇大広告)で追起訴した。ノバルティス社も広告を目的に白橋容疑者が業務の一環として実施したとして、両罰規定により同日、薬事法違反(誇大広告)で追起訴された。
論文は、KYOTO HEART Studyに登録された患者3031例を冠動脈疾患(CAD)既往の有無に分け、比較したサブ解析。主要評価項目の脳心血管イベントの新規発症または増悪について、CAD既往の有無によらず、ディオバン群で有意な発生率の低下が報告されている。
同社は、「大変重く受け止めている。さらなる心配と迷惑をおかけすることになり、改めて深くお詫び申し上げる」とのコメントを発表している。