BMSと小野薬品 関節リウマチ生物学的製剤オレンシアの皮下注製剤を発売
公開日時 2013/08/28 03:52
ブリストル・マイヤーズ(BMS)と小野薬品は8月27日、関節リウマチ治療薬オレンシア皮下注125mgシリンジ1mL(一般名:アバタセプト遺伝子組換え)を発売したと発表した。オレンシアはT細胞の活性化シグナル阻害作用により関節の炎症を抑える生物学的製剤。2010年9月から静注製剤が発売されていたが、皮下注製剤も使用できるようになった。
通常、投与初日にはオレンシア点滴静注製剤を投与し、同日中に皮下注製剤も投与する。その後は週に1回皮下注製剤を投与する。医師の判断によっては皮下注製剤のみで開始することもできる。ニードルガードが付いたプレフィルドシリンジが用いられているため、針刺しによる感染リスクの軽減が期待できる。患者による自己注射も可能。適応症は、関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る)で、薬価は125mgシリンジ1mL2万7171円。
静注製剤については、2010年以降BMSが販売しているが、この6月からは小野薬品が共同販促しており、皮下注製剤も共同販促していく。両社は専門MRは設置していないが、小野薬品は骨粗鬆症薬リカルボンなどを手掛けており、これまでの整形外科領域のパイプを活かして展開していく。