アジア進出のポイント
公開日時 2013/06/30 00:00
ファルマ・マーケティング・サーベイ研究所所長世古主義夫これまで3回にわたり世界の医薬品市場を分析してきた。この結果から東南アジア地区が有望であることは理解されたと思う。プライスウオーターハウスの調査によると、世界の多国籍企業は、アジアで50%は営業活動を、25%が製造活動を増加させたいと考えている。また、R&Dの強化は8%と、いずれにしてもアジアに注目している。最近まで、日本の多くの企業が最大の進出先と考えていた中国では尖閣問題が噴出、経済の減速で躓いた。想定外ではないがチャイナリスクが現実のものとなり、国際ビジネスの難しさを認識させられたと思う。今後とも、このような問題で医療用医薬品は大きなダメージを受けることは少ないと想定されるが、OTCなどは何時不買運動に巻き込まれないとも限ら...