国別医療費・薬剤費の動向を分析
公開日時 2013/04/30 00:00
ファルマ・マーケティング・サーベイ研究所所長世古主義夫連載第1回となる前号では、2050年までの国別および個人別のGDPの成長予測を分析した。その結果、今後の人口増加や、政治の安定等々の要因から考えると、経済の成長国はBRICs+4カ国と、新興国のアジア諸国ということになると結論づけた。連載2回目となる今回は、さらにこの仮説を深めるべく、製薬業界の成長性に関連する各国の医療費と、その大部分を占める薬剤費の動向を調査・分析し、その結果から国別の市場成長性を予測、製薬企業が海外進出する際の新たな根拠を理論的に考察した。国別の医療費と対GDP前報はゴールドマンサックス(GS)による国別GDPを2006年~2050年の間の予測表を用いて解説した。前述のごとく人口の増加に相関する部分がかなり強いことが...