サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児●難航価格交渉は大手調剤・大病院が越年…大手調剤に強い逆風●厚労省相互理解進展を期待、日医は医薬分業に疑問符大手調剤と卸の価格交渉は、一部年度末を越えた。大病院も年度末越えは出た模様で、3月末の妥結率は80%台と推測される。交渉では卸の過去にない一貫した姿勢が際立つ印象だ。交渉正常化、卸と大手調剤の利益バランス回復への第一歩の足掛かりは得られたと見られる。一方、卸の利益回復には、もう一つの問題がある。ブロックバスターが退場したあとの、利益構造変化への対応問題である。今号は年度末の価格交渉の状況と、今後のカテゴリー別、品目別の利益獲得戦略を論じよう。厚労省経済課の町田吉夫首席流通指導官と大手卸の幹部に、今後に向けた課題を聞いた。価格交渉で姿勢通した卸...