一芸に秀でたMRは生き残れる
公開日時 2012/10/30 00:00
OBC研究所代表小原公一「Y!」ある日Y君は監督から呼び出された。「来期は無いから」と告げると監督は行ってしまった。戦力外通告である。28歳の誕生日を目前にしての通告であった。可愛い女房と子供をこの先どうして食わして行けば良いのか、Y君は途方にくれた。思い起こせば高校時代、大学時代、社会人野球、そしてプロ野球選手としてどちらかと言うと野球一筋の人生を歩んで来たが、プロの厳しさを痛切に感じる出来事であった。野球への思いを断ち切れないY君は、その後12球団のトライアウトを受けてみるが、どの球団も彼を雇ってはくれなかった。夢も希望も無くなったY君は、大学時代の先輩で現在製薬会社のMRをしているN先輩を訪ねた。「そうか。ああ新聞で見たよ。プロは厳しいからなぁ。お前もMRをやってみないか。MRはプロの...