4人に1人が「通年性アレルギー性鼻炎」の可能性 エスエス製薬調査
公開日時 2012/10/25 04:01
エスエス製薬はこのほど、鼻水・鼻づまり・くしゃみなど鼻炎症状についての意識と実態について全国の男女1000人を対象に調査した。それによると、この2~3年で、「風邪でもスギ花粉症でもない」要因で鼻水、鼻づまり、くしゃみ、鼻のかゆみ、むずむずといった症状を経験したことがある人は全体の40.7%で、さらに、その症状が季節に関係なく現れる人は全体の24.9%と、4人に1人に上った。
この24.9%の回答者について、調査にコメントを寄せた日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科部長の大久保公裕教授は、「1年を通して症状が出る可能性のある通年性アレルギー性鼻炎をもつ人が多く含まれていることが予想される」と指摘。通年性アレルギー性鼻炎は花粉症などより一般的に認知度が低く、自覚しづらいといい、必要に応じて医師や薬剤師に相談するよう促している。
日本アレルギー学会の「鼻アレルギー診療ガイドライン」(09年度版)では「通年性のアレルギー性鼻炎」の有病率は23.4%で、今回の調査ではこれに近い結果が示された形。