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KOLランキング12年版 高脂血症トップは寺本氏、認知症トップは長谷川氏

公開日時 2012/04/06 04:02

臨床医の処方に影響を与えている真のKOLは、とても気になるところ。そこでミクス編集部はエムスリーの協力を得て調査を行い、「臨床医が選ぶ KOLランキング2012年版」をまとめた。その結果、一般内科医100人が選ぶ高脂血症治療KOLのトップは帝京大医学部長の寺本民生氏、神経内科医100人が選ぶアルツハイマー型認知症治療KOLのトップは認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長の長谷川和夫氏、消化器科医100人が選ぶ胃がん治療KOLのトップは佐久総合病院胃腸科部長の小山恒男氏――となった。

調査結果の詳細はミクス4月号(4月1日発行)及びミクスonline(有料)に掲載している。また、5月号及び5月以降のミクスonlineで、循環器科医100人に聞く心房細動治療KOL、呼吸器科医100人に聞くCOPD治療KOL、整形外科医100人に聞く骨粗鬆症治療KOLを掲載する予定。なお、同調査は今回が2回目で、前回は11年3月号及び4月号に掲載した。

KOLランキングは、エムスリーが提供しているリサーチサービス「ハブ・マーケティングシステム」を簡易的に実施してまとめたもので、各診療科の臨床医100人に自身の処方に影響を与えているKOLを挙げてもらった。また、今回はそのKOLを選んだ理由も聞いた。調査期間は11年12月7日~14日。

◎胃がん治療KOLトップは佐久総合病院の小山氏 「経験豊富」「説明わかりやすい」

高脂血症治療KOLトップの寺本氏を支持した医師数は14人。選定理由は「講演会での活動が活発」が最も多く、「学会を通しての活動が活発」「説明がわかりやすい」が同数で続いた。現在も日本内科学会理事長や日本動脈硬化学会副理事長を務めており、国内の脂質研究分野の指導的立場にあることも影響しているとみられる。

アルツハイマー型認知症治療KOLトップの長谷川氏を支持した医師数は8人。現在でも認知症スクリーニング・テストとして利用される「長谷川式認知症スケール(HDS-R)」を74年に開発したパイオニアで、「痴呆症」と呼称していた疾患名を「認知症」に置き換える際に主導的な役割も果たした。医師の選定理由は「臨床をよく診ている(患者数が多い)」「経験が豊富」「説明がわかりやすい」の順で多く、過去からの長い実績が評価された形だ。

胃がん治療KOLトップの小山氏を支持した医師数は9人で、選定理由は「経験が豊富」「説明がわかりやすい」「臨床をよく診ている(患者数が多い)」「講演会での活動が活発」の順で多かった。早期胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で用いるHook型ナイフの生みの親であり、また多数の症例経験を有していることが評価ポイントになったようだ。

 

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