医薬強国への取り組み
公開日時 2012/01/30 00:00
【広州アリソン薬品研究有限公司総経理狩野徹】2011年から日本の中堅製薬企業や医療機器、診断薬企業などの中国進出が目立ち始めてきたような気がします。それらの企業からの中国導入に対する相談や依頼が12年はさらに増えてくるようです。一方、医薬強国を目指す中国自体も、国内の医薬品業界に対する態度を徐々に変えて来ました。前号では、12年新増課題申告案内書から国内の創薬事情を紹介しましたが、今回も引き続きその点についてご紹介したいと思います。“十二五”計画の創薬テーマ中国工信部は「第十二回五ヵ年企画/産業技術革新計画」の中で、今後5年間における医薬品製造業界の主要課題を定義しました。その一つは、まず脳疾患や循環器疾患、呼吸器疾患、悪性腫瘍やウイルス感染症など重大疾患に対して、または糖尿病、高血圧、高脂...