C型肝炎治療薬 テラビック
公開日時 2011/11/29 00:00
難治性患者の切り札に適正使用に向けたMSDとの連携がカギペグインターフェロンとリバビリンの併用療法によって、格段に治療効果が進歩したC型肝炎治療。日本人に多い難治例(ジェノタイプ1bかつ高ウイルス量)でも治癒率は50%まで向上したが、残りの半数は現行治療では限界がある。年内にも登場するテラビック(一般名:テラプレビル、田辺三菱製薬)は、それらの難治性の患者に対し、治癒率向上を目指した新たな選択肢として期待される。厚労省の研究班が策定した治療ガイドラインでは、難治例の初回治療の第1選択薬と位置づけており、マーケットに旋風を巻き起こすことは間違いない。(小沼紀子)難治性患者への根治率向上が課題にウイルス持続感染患者(HCVキャリア)数150~200万人といわれ、国内最大の感染症とされるC型慢性肝...