第一三共 インフルエンザワクチン出荷遅延 ウイルス混入の可能性で
公開日時 2011/09/13 04:00
第一三共は9月12日、インフルエンザHAワクチン『北里第一三共』と同シリンジの約240万本について、9月中の出荷が遅延することになったと発表した。同社によると、品質規格試験で一部バッチ(製造の単位)で外来性ウイルスの陽性反応があり、混入の可能性が判明したため。
混入の可能性があるのはトリレオウイルスで、同社によると、鶏には弱い毒性を示すが、ヒトへの感染、病原性は報告されていない。同社は、再試験を行うととも、原因の解明なども進めるとし、今後の供給については改めて発表するとしている。同ワクチンはグループの北里第一三共が製造している。