あすか製薬の緊急避妊薬ノルレボ 希望小売価格は1万円程度 適正使用に注力
公開日時 2011/05/26 04:02
あすか製薬は5月25日、東京都内で開いた11年3月期(10年度)決算説明会で、24日に発売した日本初の緊急避妊薬ノルレボ錠の希望小売価格を1回(2錠)「1万円くらい」(山口隆社長)と明らかにした。同剤は保険適用されないため、医療機関で自由に価格が設定できる。
同剤はフランスの製薬会社ラボラトワール・エイチアールエー・ファルマが創製。日本での開発は、そーせいが開発・販売権を取得して実施したが、09年11月にあすかが国内販売権を獲得した。価格について山口社長は、医師の意見や開発期間を考慮したという。ピーク時売上高は20億円以上とみている。
望まない妊娠が危惧された場合に医師の処方に基づいて使用するという目的通りに使用されるよう、同社としては関係学会と協力として適正使用に注力し、慎重に販売していく姿勢にある。5月から9月にかけて関係学会の医師に対しノルレボの説明会を開催し、適正使用を促す。山口雅夫専務取締役によると、納入施設の限定はしないものの、関係学会と話しあいながら、むやみな処方がされないようにしたい考え。処方医療機関の情報提供については今後学会と詰めるという。