癌からの生還者が増加
公開日時 2011/04/18 04:00
今日でもなお「癌」という病気には依然として「不治の病」のイメージがつきまとっている。だが、21世紀に入ってから癌の既往歴を持つ者、すなわち癌からの生還者(英語でいうSurvivorサバイバー)が、その数を急激に伸ばしていることがアメリカ保険省CDCの調査で明らかになり、話題となっている。(ジャーナリスト西村由美子)米国CDCが3月10日に発表したところよれば、今日アメリカ国民の20人に1人はなんらかの癌の既往歴を持っており、65歳以上高齢者では、その割合は5人に1人である。同調査によれば、癌を経験したサバイバーは2007年には1170万人を数え、2001年調査時点の980万人から6年間で20%も増加した。ちなみに1970年の調査では、癌からの生還者は約300万人であった。2007年の1170...