武田薬品 転移性膵臓がん治療薬の国内フェーズ3開始
公開日時 2011/04/15 04:00
武田薬品は4月14日、転移性膵臓がん治療薬として開発する「AMG 479」(一般名:ganitumab)について日本でフェーズ3を開始したと発表した。
同剤は細胞の成長などに関与するインスリン様成長因子‐1型受容体(IGF-1R)に対するヒト型モノクローナル抗体。IGF-1RにIGF-1、IGF-2が結合して腫瘍の発育を促すのを、IGF-1Rへの結合を阻害することで効果を発揮するとされる。アムジェ社が創製したもので、アムジェンがグローバルに実施するフェーズ3に日本も参加することを決定し、日本の開発を担う武田バイオ社が試験に着手した。
グローバルフェーズ3は、約825例の患者を対象に、「AMG 479」かプラセボにゲムシタビンを併用する2重盲検比較試験で、全生存期間を主要評価項目に進められる。