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ファイザー 希少疾患のオンライン症例相談を開始 第一弾はGIST

公開日時 2011/03/24 04:02

ファイザーは2月末から、希少疾患に関して医師からオンラインで症例相談を受け付ける取り組みを始めた。同社の医療従事者向け無料会員制ウェブサイト「PfizerPRO」の新コンテンツとして「PfizerPRO CaseStudy」を開設。第一弾として希少がんのGIST(消化管間質腫瘍)を対象にした「GIST症例相談室」のサービスを始めた。個別症例の相談を専門医が受け、特に臨床的に参考になる症例についてはデータベース登録とPfizerPRO会員に対して公開する。同社はこのビジネスモデルについて特許出願している。

同社は今回の新コンテンツについて、「希少疾患に対して適切な症例相談をできる仕組みと、更にデータベース化することで、多くの医療関係者で情報の共有と治療の最適化を図ることを目的にしている」と説明している。

GISTは発症数が10万人あたり2人と非常に希ながん。治療の選択肢は主に手術で、薬物療法はイマニチブ、スニチニブの2剤に限られる。今回のGIST症例相談室は病理、放射線、内科、外科の各分野のGIST治療の専門家の協力を得ており、CTやX線画像ファイルなどを含めてオンラインで症例相談できる。相談機能は会員医師限定、公開症例は会員全員が参照可能。

同社は、医療用医薬品の情報などをインターネットから入手する医療従事者が増えているため、MRによる情報提供にあわせてネットでの情報提供を強化する必要があると判断し、PfizerPROを10年2月から開始した。最近ではThe New England Journal of Medicine(NEJM)に掲載されている全ての論文をフルペーパーで閲覧できるようにするなど、コンテンツを強化している。
 

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