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NBI・アステラス ARBとCa拮抗薬の配合剤、高用量ARBを7日に同時発売

公開日時 2010/10/06 04:02

日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)とアステラス製薬は10月5日、ARBテルミサルタンとCa拮抗薬アムロジピンベシル酸塩との配合剤「ミカムロ配合錠AP」と、テルミサルタン80mg含有の高用量製剤「ミカルディス錠80mg」の両剤を7日に新発売すると発表した。両剤とも、既存のミカルディス錠やテルミサルタンと利尿薬ヒドロクロロチアジドとの配合剤「ミコンビ配合錠」と同じく、NBIが製造してアステラスが販売し、両社でコ・プロモーションする。

日本でARBとCa拮抗薬は最も併用されている組合せで、高血圧症治療において、この2つの成分を併用しているケースは27%(処方せんベース)とのデータがある。ミカムロ配合錠はテルミサルタン40mgとアムロジピン5mgを含有し、ARBとCa拮抗薬との配合剤では国内4番手となる。ただ、NBIとアステラスはミカムロ配合錠について、降圧効果が24時間、安定的に持続することを特徴としている成分どうしの組合せであることなどを訴求ポイントに据えて、競争優位に立ちたい考えだ。

ミカムロ配合錠の臨床試験を主導した愛媛大学大学院病態情報内科学の檜垣實男教授は5日に開催されたミカムロ発売記者説明会で、ミカルディスファミリーの使い分けに触れた。ミコンビは「体液貯留の改善に」とした上で、「高カリウムなどの副作用低減、食塩感受性や心不全など利尿薬が必要な降圧不十分な患者に最適」と説明。ミカムロについては、「極めて優れた降圧効果」があるとした上で、「浮腫の副作用の低減、肥満・メタボリックシンドロームなどCVリスクを有する降圧不十分な患者に最適」とした。80mg製剤では、「降圧のみならず臓器保護のニーズに」とした上で、「CKD・DMなどの降圧不十分な患者に最適」とした。
 

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