扶桑薬品 帯状疱疹後神経痛治療薬を国内承認申請 口腔内に貼付
公開日時 2010/08/27 04:00
扶桑薬品は8月26日、東洋紡と帯状疱疹後神経痛治療薬として共同開発したブプレノルフィン塩酸塩(一般名)を成分とする口腔用貼付剤(開発コード:FTB-8127)を日本で承認申請したと発表した。
帯状疱疹が治ったあとも、1割程度の患者に激しい痛みと感覚異常が残ることがあり、日本では年間3~4.5万人の患者がいると推測されている。同剤は中枢神経や末梢神経に存在する特異的受容体(オピオイド受容体)への結合を介して、モルヒネに似た鎮痛効果を発揮するという。
成分を速く成分を放出する速放性と、ゆっくりと成分を放出する徐放性を併せ持つ東洋紡の製剤技術を使用。1日1回口腔内貼付することで早い効果と持続的効果が得られるように工夫した。ブプレノルフィンは、術後や癌性疼痛などの中等度から強度の疼痛に対する非麻薬性鎮痛剤として使用されてきた。