2010年問題をチャンスに変える
公開日時 2010/06/29 00:00
内資系大手4社はグローバル化、ジェネリック化に舵を切れ神戸大学大学院経営学研究科准教授島田智明博士後期課程瓜生原葉子2010年問題の暗雲が製薬業界を覆い始めている。それを克服するビジネスモデルとは何か。最近、製薬産業の経営戦略に関する論考を発表している神戸大学大学院准教授の島田氏と同院博士後期課程の瓜生原氏に寄稿を願った。瓜生原氏は、外資系製薬企業で約20年の勤務経験がある。(編集部)本稿では、大型先発医薬品の特許が一斉に切れる2010年問題について、内資系大手製薬企業4社(武田薬品、アステラス製薬、第一三共、エーザイ)の戦略的ポジショニングを分析する。2010年問題の複雑なところは、自社製品の特許切れだけでなく、同じ薬効分類の他社製品の特許切れも影響してくることである(島田・瓜生原,201...