田辺三菱 不祥事受け業務改善計画書 厚労省に提出
公開日時 2010/06/17 04:01
田辺三菱製薬は6月16日、血液製剤メドウェイの承認申請データが改ざんし提出した薬事法違反で、行政処分命令と併せて提出が求められていた業務改善計画書を提出したと発表した。
この不祥事は、子会社バイファでの不正行為だが、親会社としての管理監督責任も問われていた。その点、グループとしてのガバナンスを強化するため「グループ経営推進室」を設置、グループ内子会社に対する全体を管理する部署とともに、製造や技術、品質など機能別の監督部署のそれぞれの連携体制を整備する。併せて、長期間にわたる人事が行われなかったことも不祥事の背景にあるとして、人事の停滞・固定化の是正にも乗り出す。
不正行為には社員の目によの早期発見するため、内部通報制度を、使いやすくする。受付時間の拡大やフリーダイヤル化を進めるほか、9月以降、グループ外の製造(業務)委託先といった利用対象者の拡大を検討する。
改善計画の実施状況は、社外有識者による独立委員会を設置してフォローする。検証し、その結果を公表するとしている。(写真は田辺三菱本社が入るビル=大阪府中央区)