展開が読みづらくなった「原中日医」の発進
公開日時 2010/04/29 00:00
民主党内の対立を持ち込むことも医薬関係者にはあまり大きな関心は持たれてはいないだろうが、4月8日に厚生労働省が「審査支払機関の在り方に関する検討会」の初会合を開いた。現在、診療報酬の審査は国民健康保険を所管する国保連合会と、職域保険を所管する診療報酬支払基金の2つの機関で行われている。この2機関を最終的に統合することが、検討会の目的だ。審査支払機関の統合は、審査の標準化をより進める可能性があり、さらには医療保険の統合一本化への道筋をつける可能性がある。総論的には、診療サイド、支払サイド双方とも反対しにくいテーマだが、各論的には両側に異論が強く出てくる可能性が強い。審査の標準化が進むと、医師の裁量権との兼ね合いが大きなテーマとなり、保険制度の統合化への流れを作ることは、地域保険との一体化による...