ワイス 国内初の小児用肺炎球菌ワクチン「プレベナー」 24日から発売
公開日時 2010/02/25 04:00
ワイスは2月24日から国内初の小児用肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー水性懸濁皮下注」(一般名=沈降7価肺炎球菌結合型ワクチン)の発売を開始した。接種対象は生後2か月から9歳以下の小児で、細菌性髄膜炎や菌血症など肺炎球菌による子どもの重い病気を予防する。同剤を2000年から定期接種している米国では、細菌性髄膜炎などの発症率が98%減ったという。
同剤は、小児の侵襲性肺炎球菌感染症の約80%をカバーできる7種類の型に対して、2歳未満の乳幼児にも免疫が得られるように開発された新しいタイプのワクチン。すでに100か国以上で承認されており、WHOは07年に優先的に定期接種すべきワクチンとして加盟国に推奨した。45か国で定期接種されている。
ワイスのマイケル・ゲトラー社長は、「子供の重い病気である肺炎球菌による細菌性髄膜炎などの多くは、このワクチンで予防できる」とし、「10年前から世界中の子供たちに接種されているが、このたび、ようやく日本の子供たちに届けられるようになり嬉しく思う」とコメントした。