新政権の中長期的な戦略
公開日時 2009/12/27 00:00
「医療費」の構造改革が始まった新政権に代わって、最も前政権との違いを実感させたのは例の「事業仕分け」だが、こと診療報酬改定に関しては、財務省の意向が強く反映された印象は拭えない。ある医師会の幹部は、「診療報酬に関しては、財務省はずっと医療団体、とりわけ日本医師会に煮え湯をのまされてきたという被害妄想が強いことがよくわかった」と慨嘆する。このところの改定はすべて実質マイナス改定である。06年改定では3.16%という史上最高の引き下げとなったが、それでも財務省は医療費に対する手綱を緩めたくないという印象が伝わってくる。一説では、中医協委員からの日医外しも財務省のゴリ押しだったという説もある。例えば9月15日に開かれた日医の都道府県会長協議会では、日医幹部は「新政権は医療に対しては温かい気持ちがあ...