ESC(欧州心臓病学会)2009 編 抗凝固療法の夜明け
公開日時 2009/09/29 00:00
注目は直接トロンビン阻害薬、ファクターⅩa阻害薬「心房細動における脳卒中予防は、新たなパラダイムシフトを迎えた」―。英国のJohnCamm氏は、今後の抗凝固療法についてこう述べた。その効果の高さから数十年、標準薬となってきたワルファリン。この領域に、直接トロンビン阻害薬やファクターⅩa阻害薬など期待の新薬が、登場しそうだ。8月29日~9月2日までスペイン・バルセロナで開催された欧州心臓病学会(ESC)は、まさに抗凝固療法の夜明けを感じさせるものとなった。(望月英梨)納豆、クロレラ、大豆、青菜、コーヒー、ココア―。これらはすべてワルファリン投与中の患者に制限が求められる食物だ。ワルファリンは、脳卒中などの発症予防を目的として、リスクが高い僧帽弁狭窄症や機械弁、高リスクの非弁膜症性心房細動患者な...